アナカパ島 2完
この島のハイライトは島の西端、最高のビューポイント、Inspiration Point(インスピレーションポイント)
船着き場から、島の北側を回って行く遊歩道と南側の遊歩道がループ状になっているが、どちらを通っても島の中央部にあるキャンプ場に行きつく。
キャンプ場と言ってもあるのはトイレのみ、テント、食料はもちろん水、燃料などすべて持ち込みだ。このキャンプ場から再び遊歩道は南北に分かれ、700~800メートルほどで島の西端、インスピレーションポイントに行きつく。私たちは南縁からキャンプ場、今度は北の遊歩道を通ってインスピレーション・ポイントへ向かった。
まるで穏やかな高原なところをの~んびりテクテク、ポクポク歩く。聞こえる音は「ボーーーー」「ボーーーー」規則正しく鳴り響く灯台が発する音だけ。
濃霧の時に「ここに灯台があるよ~」と航行する船に知らせる、霧笛の音だ。
で、振り返ってみうると、ポツンと灯台が見える。その間、本当に木は一本もない。低い木もない。あるのは草だけ。
この島だと、雨が降ってもすぐに海へ流れ落ちてしまうに違いない。だから生えている草は、肉厚の乾燥に強そうな植物や雑草だけ。
今いる島は東アナカパ島、ここからチャネル・アイランズが始まる。だから西の端のインスピレーション・ポイントへ立つと、お隣の中アナカパ島から西アナカパ島へ続く島並が迫ってくる。島と海と空、その景色が最高のビュー・ポイント。この先の島にはペリカンなどの野鳥も多いらしい。
ポイント近くの入り江に船が1台。どうやら潜っているみたいだ。シー・カヤックで来るのも最高だろうな。でも年寄の冷や水ってやつかな。
今度は東の端の灯台を目指す。そのころには、島中を勝手に歩き回っている同じ船で来た仲間とも顔なじみ。なにしろ狭い島の中だいやでも何度か遭遇する。
この日のロサンゼルス地方の気温34度。遮るものがないこの島、だんだん暑さがこたえてきた。準備のいい人は黒い雨傘をさして歩いてる。
ふ~、灯台着。
これで島のほぼすべて。お昼を食べ、ゆっくり島をくまなく歩き回っても2時間もあれば見つくしてしまう。お気に入りポイントへもう一度出かけてみたり、ベンチに座って海をぼんやり眺めたり。ゆったりとした時間が心地いい。
3時に集合のころは、すっかり日焼けしていました。最後に、船着き場を船はArch Rockアーチロックの裏に回り込んで、岩棚で日光浴しているアシカ見物のサービス。自然をいっぱい楽しませてくれました。