朝のお粥が最終日のテーマです。お気に入りのお粥屋は香港島側の上環にある生記です。香港に来ると、どこに泊まっていても一度はここに出かけています。何というか、余分な調味料のようなものが入っていない、素材の味だけで食べさせてくれる、という感じがするのです。そして猛烈に熱い。
ところが店の近くまで来て「しまった、今日は日曜日。確か日曜は…」一人小走りで見に行くと、やっぱりお休みでした。う~んガックリ。今回は2度目のお粥空振り。
仕方ないので比較的近い蓮華居へ行くことにしました。
歩いてもいいのですが、今回はまだ一度も乗っていないトラムに乗ることにしました。
停留所で3つほど、2階最前列に座れないのは残念ですが、乗らないよりはいい。
香港での楽しみは、何たってスターフェリーと2階建てバス&トラムの2階最前列に座って夜の街を眺めること。何回乗っていもまだ飽きません。
ここができる前は蓮華楼へよく行ってたのですが、年々蓮華楼の混雑状態はひどくなる一方、半端じゃなかったです。
ズカズカ勝手に店の中に入り込んで、3、4人組で空きそうなテーブルの横に張り付いて待つ。空いたら素早く座る。店中でそんな争奪戦が繰り広げられています。とにかく席を取るのに必死でした。曜日と時間にもよるのでしょうがね。
蓮華居が出来てからはこちらへ鞍替え。と言っても香港に4年ほど来ていないのですから、今回が3回目。
人数分の食器と急須のセット、それに飲茶を取ったときにハンコをおしてもらう紙切れを置いていく。これで準備完了。食器などをお茶で洗いながらワゴンの動きをチェック。
この店は、テーブルからしてクラシック。木製の丸テーブルのトップはガラス。布カバーなんてかかっていない。ガラスと木製部分に隙間があってその隙間に、ワゴンから飲茶を取るたびにおばちゃんにハンコを押してもらう紙切れを滑り込ませる。
おちゃをこぼしても平気。スタイルからして質実剛健である。
ちょっとくたびれたようなおやじが一人で新聞片手に座ってる、というのがここや蓮華楼や、かつての得如の風景で、それがいかにも香港(広州)らしい下町飲茶屋の空気を残している。
陸羽茶楼になるとちょっとスノッブになる。倫敦大酒楼のような店にはおやじ一人は似合わない。
香港島の西や東外れに行くと、近所の人が集まるような飲茶屋もある、超ローカルな空気も私は好きだ。
そういう飲茶は確かに福臨門あたりの飲茶とマジに比べるのは気の毒な気もするだが、人気店ならどこへ行っても味にそれほどの差があるようには思えない。
さて、本日は腸粉に始まり、焼売、蒸餃子系の定番のほか蘿蔔糕(大根餅)や揚げ物系の春巻き、鹹水角や肉団子系、粉果系(潮州風の蒸餃子)など計11種。
叉焼包も食べたかったのですが、そこへたどり着く前にダウン、もう入りません。
例によって1皿(蒸篭)3個を4人で1:1:0.5:0.5のペースでいただいたんですがね~。年をとるというのは辛いものです。
( 写真を見ていると改めて、我が家は甘い系の飲茶にはほとんど手を出さないのに気づきました。スイーツ系大好きで、わざわざ別バラで食べに行くほどなのに)
マイタンは出入り口にあるお勘定場。ハンコを押した紙切れを渡す。支払い額291ドルなり。
息子夫婦がどうしてもお粥を食べたいと、ガイドブックを探してホテル近くの「和味生滾粥店」という店へ行く。
私はおなか一杯なので、付いて行くだけ。具はどんなのがいいかな?というので、「私は魚腩とかピータン入りとかが好きなんだけど」というと、魚腩は注文していたがピータンはよしたみたい。魚腩のを一口だけいただく。悪くはない、いやおいしいですが…魚のシンプルな旨味がもう少しほしいかな。3杯で112ドル。
これにて、今回の香港の旅、終了です。ホテルへ戻り、旅行代理店のピックアップを待つだけです。
でも、振り返ると、今回はスイーツ系がまるで弱かったですね。残念、次は…。
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