2016年3月28日月曜日

米国立公園・チャネルアイランド(カリフォルニア)上

アナカパ島 1



2015年10月、米ロサンゼルスへ行っていました。ロスに古い友人がいて、今回で6回目。前回は3年前で、自動車で米西部の国立公園を3週間ほどかけて回りました。でも今回は、時間が空いたので突然でかけたもので、国立公園はサンタバーバラSanta Barbaraに近いベンチュラVentura郡の沖合に浮かぶチャネル・アイランズ国立公園Channel Islands National Parkの「Anacapa islands」に行っただけ。その旅のメモです。



西からサンミゲール、サンタローザ、サンタクルーズ、アナカパと島が並ぶチャネル・アイランズ国立公園は、一部海軍の用地がありますがほとんどは国立公園になっている無人の島々。海鳥やシーライオン(アシカ)の楽園です。


今回訪れたアナカパ島はチャネル・アイランズでも最も東にある一番小さな島。ヴェンチュラ郡の海岸から、くっきりと島影が見えるほどの近さです。



チャネル・アイランズの島へ行くほとんどの船はヴェンチュラ港から出ますが、アナカパ島だけは隣町にあるオックスナードOxnard港発。港から船で1時間半足らず、イルカやサメ、クジラ、アシカが生息する海に浮かぶ、木一本生えていない、無人島でした。





朝9時半、オックスナード出港、午後4時半帰着の一日一本。それもこのシーズンは金・土・日の週末のみ。出発は9時半だが集合は45分前なので朝が早いです。











この日は40人足らずのお客さんとカヤック2台が荷物。島には宿泊設備はありませんが、キャンプ場はあります。

といっても、キャンプ場の設備はトイレのみ、水まで自分たちで持ち込む必要があります。キャンプする人がシー・カヤックを楽しもうというのでしょう。

ほとんどの人は日帰り、私たちはシニア料金だったので一人54ドルです。







船がヨットハーバーを抜け、港を出るとそこは太平洋の大海原なのに穏やかな海。








オックスナードの海岸からも見えていた沖合のに浮かぶ?採掘施設を過ぎる。




途中、イルカが飛び跳ねているといい迂回してイルカの群れと並んで走ったり、サメが見えるといいスローになり、その姿を見せてくれたり、クジラが潮を吹いているのを見て船を止めたり。そのたびに船内は大騒動。なかなかやってくれる。







島が近づいてきた。

左端に白い灯台も見える。島は海から数十メートル、突き出した岩の台地。

















船は島の東部にある、ちょっとした窪みに取り付けた階段だけというLanding Coveに到着。








船を停泊させるとばかり思っていたら、エンジンの力で船尾を陸に押しつけている間に乗客に下船しろという。ちょっとワイルド。







崖の底に作った岸壁から一気に157段の階段を上ると「上陸」である。




島は全長2キロあまり、東西に細長い島で、陸地に面した北側から南淵にかけてグッとせり上がっているが、ほぼフラット。樹木は1本もなく、島の東端にある灯台だけが”そびえて”いる。





上陸地点から200~300メートルほどの所にビジターセンター、レンジャーステーション、など4、5戸の建物が集まっていて、トイレやピクニックテーブルもある。そこが島の中心地。でも人はいま船から降りた私たちだけ。










11時を回っていたので、さっそくお昼にしようと、ビジターセンターから200メートルほど歩いて、島の南淵へ。何もないむき出しの地面の向こうは数十メートルはある切り立った断崖。すくむ足、引ける腰で恐る恐る東側を見るとはるか下の岩に波が打ち寄せる光景が灯台まで続いている。Pinniped Point(あしかポイント)といい、カリフォルニア・アシカやアザラシの繁殖地らしい。残念ながら肉眼では確認できなかった。島の北側にあるCathedral Coveという入り江もアシカやアザラシがいるらしい。


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