2014年11月6日木曜日

プーケットぐーたら旅行 5

いつごろからか、定年退職したら、世界を旅してみたいと思っていた。
まず、2012年・64歳を迎える春、アメリカ西部の荒野に広がるグランド・キャニオンやモニュメント・バレー、イエローストーンなどを20日ほどかけて、妻と二人でアメリカ西部を車で巡る旅に出かけた。英語力はお粗末だったが、旅のスケジュール、予約から運転まで、ちょっと「自立」した旅になった。

もう少しこんな旅をしてみたいと思っていたのですが、のびのびになった2年ぶりの旅は、一転、息子夫婦と4人でタイ・プーケットへ、ぐーたら旅行。





プーケットぐーたら旅行

第4日 5月31日



今朝も1人で浜辺を歩いたり、軽くジョギングしたり。部屋に戻り、ベランダに出て本を読んでいるうちに、相棒の支度が整い、レストランへ。比較的すいていたので、浜辺に近い席につく。周囲を見回すと、小さな子ども連れの人が多く、今日も西欧系の人が3分の2、アジア系の人が3分の1という感じか。


日本の方は、小さな女の子1人を連れた40代前半ぐらいの家族に昨日1組出会っただけ。そういえば、昨日のコーラル島も日本の方はゼロでしたね。しばらくすると息子夫婦も現れた。



   波の音を聞きながら、今日もまず一回り目はカンパーニュ風のパンにハムやチーズ、野菜などを軽く乗せてオープンサンド風。オムレツも添えて。ジュースやスープもいただいて。2回り目はワッフル。チョコといちごのソースに、たっぷりとホイップクリーム。軽く果物を添えて。

   3回り目は果物中心に。ここへ来てから毎朝同じメニューをご機嫌でいただいています。それにしてもよく食べますね。家にいるとジャム&ヨーグルト、バナナ、ピーナツバーを塗ったトースト半分とアイスティーで終わり。軽く3倍は胃袋に入っているはずなのに、ちゃーんとお昼ごろにはおなかが気持ちよく空きます。どうなってるんでしょうね。






   時間があるので浜辺へ出てみる。ブラブラ散歩していると、幸せそうなカップルに出会った。ウエディングドレス・スタイルで記念。裸足で浜辺を二人して走ったり、カメラマンの注文は、いまやバンコク共通ですね。





   10時に隣の息子夫婦の部屋をノック、これから少し遠出です。プーケット一の人気ビーチ、パトンまでお土産買い出しに出かけます。


   今日は北へ、カタ、カロンとビーチを二つ通り過ぎ、パトンまでトゥクトゥクにたっぷり乗れます。地図を見ると昨日の「Chalong Bay」より遠いです。目指すのはパトン・ビーチのど真ん中にある「Jungcylonジャンクセイロン」という巨大なショッピングモールだそうです。そちらの方は女性軍におまかせで、こちらは付いていくだけ。トゥクトゥクの料金は500バーツでした。


   途中のカロン・ビーチも大きなにぎやかなビーチだと感心しましたが、パトンは桁違いとはこのこと、カタ・ビーチに比べると二つほど桁が違いそうな大きな町でした。ビーチはどこにあるのか分からないほど、大きなホテルの建物が点在し、その合間にレストランやナイトクラブやお土産店やなにやかにやの店が軒を連ね、道路は午前中から車があふれて騒然。確かにこれだけにぎわいのある町なら美味しいレストランもありそうですが、これじゃあ、アンダマン海の夕日どころではないでしょうね。



バン・ビーチに入る手前で、車がガンガン行き交う路上に、小象がウロチョロ。これもタイらしい光景でしょうね。








   今回の旅ではどこに宿を取るかで、少し考えました。空港のさらに北にあるJWマリオット・プーケット・リゾート&スパが最有力候補でしたが、周辺には小さな町もないようで、食事を含めてホテルに閉じこもりになりそうでした。一方、パトンのホテルを見てみると、ビーチに出るのもホテルによっては町中をケッコウ歩くことになりそうで、かといってホテル内のプールサイドだけでは、ゆっくりリゾート気分というわけにいかないでしょう。ということで「ビーチに近い静かなところがいいが、歩いて行けるほどのところに町があるような」と、旅行代理店に相談してアレンジしてもらったのがカタノイ・ビーチでした。


   やってきたパトンは私が想像していた以上の、大はしゃぎ系の町でした。



   主なお店は11時の開店。30分もしないで到着したものだから、までまだまだ時間があります。少しうろつくと、3つか4つほどのビルのブロックがあり、そのビルの広い谷間を大きなアーケードが覆い、おしゃれな屋台のような露店が並んでいます。







  

   もちろん、ビルの中にはファッション、お土産店から「ビッグC」というタイ随一のスーパー・マーケットのチェーン店や、回転ずしやファーストフード店などなど、300店以上の店が集まっているんだそうで、ここでガッツリお土産をゲットする算段だそうです。しばらくすると人が集まってきました。








   女性勢はすでにどのビルに目指す店が入っているのか、調査済みのようでした。みるからにおしゃれなお土産用の商品を並べた店が集まった広いフロアを丹念に見て回り、最終的には「NaRaYa」のバッグ、小物を並べた店へ。30分ほどかかって熱心に吟味し4、5個お買い上げ。続いて香り系の店へ。きれいに花の形に、彩色、カービングした石けんや何やかやを何個かお買い上げ。ゾウの財布など小物も買い込む。


   おなかも減ったし、疲れたのでお店の一角にあるフードコートでお昼にする。気に入ったお店でタイ風の汁ソバを指さしで注文すると、指さしやらジェスチャーやらでフードコートの中央にあるレジで先にお金を払って来いということのようだった。2人で300バーツ。支払い済みの紙を持って帰ると、汁ソバが出来上がっていた。ちょっと面倒くさいが、食券を買うようなものだと思えばいいのか。







   一休みしたところで、次はスーパーをのぞいてみる。お土産用のチョコレートやお菓子類はスーパーに限る。ゾウの形をしたチョコや、ピリッと辛いえびせんべいや、とにかくちょっとタイっぽいお菓子を買いあさる。果物売り場でマンゴスティンやマンゴーを買い込む。こちらはホテルへ持って帰って冷やしておいて、部屋でいただく算段。


   さらにブラブラ歩いていると、木彫りのゾウなどが積まれた一角を発見。さっきのお土産ショップにもあった、観光客用のいかにもタイっぽいグッズが、グーンと安い値段で転がっている。思わず私まで、ゾウさんの形をした財布や、小さな人形まで買ってしまったぐらい。

   先に買い物も終わって、店の中をブラブラしていると、すっぴんでお買いものしているニューハーフのグループを発見。「これこそタイの素顔だ!」とおやじギャグの独り言。

   当初の予定では、この日はパトン・ビーチの後は夕方から、プーケット・タウンで週末に開かれるウィークエンド・マーケットに出かけることになっていた。ドンピシャの土曜日だったが、クーデター騒ぎで万全を期し、都心部で人がたくさん集まるところへ行くのは控えようというにした。プーケットへやって来てみると、何の問題もなさそうだったが、変な欲は出さないことにした。ちょっと残念だったけど。

   で、トゥクトゥクに乗ってホテルへ。本当にどのトゥクヨゥクも内装には相当凝っていて、「トゥクトゥク図鑑」でも作ればケッコウ面白いものが出来そうな気がする。




   水着に着替えてプールサイドでごろごろ。昨日から団体でやって来た豪州?の若者たちが、ビールを一気飲みしたり、ふざけあっている。今日も空模様は、雨季はどこへ行ったの?といういい天気。


   そんな中を、本を読んだり、プールに入ったり、ウトウトしてみたり。




   部屋へ戻り、今度はバルコニーに座ってビールを飲みながらぼんやりとヤシの葉越しに海をながめる。


   プールのにぎやかな連中もいつの間にかいなくなり、青い空の西の水平線から沸き立つ積乱雲が少しずつ朱色に染まって、そのうち青い空まで、少し赤みを帯び始めた。



  

   今日は昨日よりきれいな夕日が見えそうだぞ。隣の部屋の息子もバルコニーにいた、女性勢も誘って海辺へ出てみる。







   繰り返し繰り返し押し寄せる波が、砂浜の奥までヒタヒタ押し寄せてくる。その押し寄せる波が夕日を反射して砂浜を赤く染め上げる。「昨日より今日。最後の夕日は最高だね」




   最後の夜の夕ご飯、もう一度カタ・ビーチのローカル・レストランに挑戦。「Eightfold」ここも上位の店。品ぞろえも、味も「Sugar and Spice」といい勝負でした。タイ風焼きそば、エビの炒め物などおなじみの品々が並ぶ中、タイ料理とは違うが、皆には甘めに味付けした豚のスペアリブが一番人気だったかな。で、今晩も1300バーツなり。どうやら今回の旅は、朝ご飯が一番思い出深ったかも。


   プーケット最後の夜は、息子たちの部屋でビールを飲み、スーパーマーケットで買ってきて冷蔵庫で冷やしておいたマンゴーやマンゴスティンを4人でいただく。マンゴスティンも悪くないが、私はやっぱりマンゴーだな。


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