2013年12月9日月曜日

アメリカ西部の旅
2012年6月8日

ツーソンTucsonを出てカリフォルニアCaliforniaへ、最後のドライブ。
I-10、朝のラッシュのフェニックスPhenix市街地を抜けると、後は砂漠の中を西へ真っしぐらでアリゾナ州からカリフォルニア州へ。州境のIDチェックのゲートにアタフタ。
サン・ベルナルディーノSan Bernardinoの手前辺りから、いよいよLA郊外。片道4~5レーンある車線を60~70マイルのスピードで切れ目なしに車が次々とぶっ飛ばしていく。
午後3時前、LA中心市街地付近で101 Ventura Hwyへ。ここからはLAに来るたびに通った懐かしの道。見慣れたこの景色に二人で思わず「帰ってきたゾ」-。

走行距離:550マイル

給油:$25 フェニックスの市街地へ入る前、Bapchule のシェルで  $20  パーム・スプリングPalm Springsの手前、Palm Desert の Arcoで。
昼食:Indianのサブウエーで$11.98



  朝6時半発、日差しはきついが爽やかな朝だ。モーテルの目の前がLA方面へのI-10の入口。慣らし運転の間もなくエンジン全開でインターステーツをフェニックスPhenix目指して走りだす。ツーソンTucsonからは110マイル、1時間半あまり。
  フェニックスPhenixの市街地へ入ったころで朝のラッシュ。飛行場のすぐ横を抜けると市街地に入る。目に入るビルの数だけでもツーソンTucsonより大きな町。フェニックスに隣接するメサMesa 、テンペTempeの町も古い日本のプロ野球ファンなら、懐かしい地名かも。


  今やキャンプ地といえば沖縄だが、1980年代に日本を離れてアメリカの暖かい土地で海外キャンプがはやった時期があった。アリゾナ州の、メサMesaには横浜大洋(現ディー・エヌ・エー)、テンペTempeは阪神、さらにユマYumaでヤクルトが春のキャンプを張っていたことがあった。
  フェニックスPhenixからI-10は西へ向かってLAまで、乾燥した半砂漠地帯を150マイル足らず、ほぼ直線が続く道路。


 10時半前、料金所のようなゲートが現れた。アリゾナ州Arizonaとカリフォルニア州Californiaの州境。州を越えるにもパスポートが必要なんだ。簡単なIDチェックを受け、ざっと3週間ぶりでカリフォルニア州に戻ってきた。

  超巨大なトレーラー・トラックや、大きなバイク、デカイSUVなどが、ほとんど住む人もない不毛の半砂漠地帯の2車線を爆走する光景が100マイルほど続くと、緑の町並みが近づいて来た。地図を見るとパーム・スプリングスPalm Springsに近い。インディオIndioという町の高速沿いにある大きなショッピング・センターで早めの昼食。
 相棒の希望でsubwayへ。パンを決め、メーンの具を決め、さらにトッピングの野菜もお好みでチョイスと、なかなか面倒なサンドイッチ屋さん。2、3人ほど注文の様子を見て、列に並んで、無事、ゲット。最後にポテトチップス付きかどうか聞かれたのが想定外。これが日米の食文化の差ですかね。本当にアメリカの人って、ポテトを油で揚げたのが好きです。
 パーム・スプリングPalm Springsの郊外あたり、緩やかな谷間にさしかかる付近で、巨大な風力発電のプロペラ群に遭遇。風の通り道にあたるのでしょう。風力発電の巨大なプロペラは日本でも各所で何度も見ていますが、この集積度は圧巻。ざっとみただけでも数百は軽くありそう。太陽光発電だって、その気になれば今、100マイルほど走ってきた半砂漠地帯に並べただけでもすごいことになります。
 北のSan Bernardino National Forest と南の Mt. San Tacintoの山塊との切れ目の谷間のようなところをしばらく走ると、いよいよサン・ベルナルディーノSan Bernardino、グレートLA市街地の東の端の町。ここからは別次元の道路事情が始まる。
  2車線が4車線になったのが昼食を食べたIndio、それが分岐点の少し手前で5車線になり、分岐点を過ぎるととうとう10号だけで6車線。さらに、ここで10号と少し北を並行して走る210号(Pasadenaなどを通過してLA市街地の北を抜けてLAの西、ベンチュラVentura方面へ抜けるバイパス的な高速道)が分岐。その巨大な高速道路網を60~70マイルのスピードで切れ目にしに車がぶっ飛んでいく。アメリカはやっぱりすごいところです。


 100キロを越すスピードで走りながら英語の地名標識などを懸命に追って、間違ったレーンへ入らないよう、早めにレーン移動。一方で、周囲は片道4車線、5車線、6車線の道路を、わずかな車間距離のスペースに方向指示器も出さずにガンガン右から左から車が交錯。ちょっとオタオタしてるとガンガン追い抜いていく。乗用車だけでなく、大きなバスまでがガンガン。

 最も左のレーンは、朝夕のラッシュ時、2人以上乗車している車だけが走行できる「快速」路線だが、快速だけにぶっ飛ばす。私も何回かチャレンジするが10分も持たない。すぐに手に汗がべっとり、普通のレーンに戻ってしまう。かといって、右の車線を走っていると、分岐路線だったりするから、こっちも油断がならない。




 とりわけ、LA中心街は道路の合流・離散が激しく、I-10からSanta Ana Fwy、Hollywood Fwyを経て101 Ventura Fwyへ合流するまでの十数マイルは、目指すコースから外れないようにしながら車の流れに乗るのに必死だ

 ユニオン・ステーションUnion Station、チャイナタウンChina Town、ドジャー・スタジアムDodger Stadiumなどが集まる中心街にやってきたのが3時前。今日は金曜日、早めの夕方のラッシュがそろそろ始まる時間帯だった。Ventura Fwyに入り、慢性的な渋滞で知られた405 San Diego Fwyと交差するところで渋滞に捕まってスローダウン、トロトロ運転に、思わずホッ。



 後は何度か通っている道、しかも途中で合流・分岐もほぼなし。ここまでくれば帰り着いたも同然、少々の渋滞もまるで気にならない。



 午後4時52分、友人宅に到着。無事完走だ


 5月20日早朝出発以来、19泊20日、総走行距離5204mile(8326.4km)、旅した州:カリフォルニアCalifornia、アリゾナArizona、ユタUtah、アイダホIdaho、ワイオミングWyoming、コロラドCorolado
 訪れた主な公園
 国立公園=10:グランド・キャニオンGrand Canyon、ザイオンZion、ブライス・キャニオンBryce Canyon、キャピタル・リーフCpital Reef、キャニオンランズCanyonlands、アーチーズArches、イエローストーンYellowstone、グランド・ティトンGrand Teton、化石の森Petrified Forest、サワロSagwaro
 国定公園(national monument)=3:ナチュラル・ブリッジNatural Bridge、グランド・ステアケース=エスカレンテGrand Staircase=Escalente、キャニオン・ディ・シェイCanyon de Chelly
 州立公園=4:グースネックGooseneck、コダクロム・ベイスンKodacrome Basin、ゴブリン・バレーGoblin Valley、デッドホース・ポイントDead Horse Point
 その他=5:モニュメント・バレーMonument Valley、アンテロープ・キャニオンAntelope Canyon、
グレン・キャニオン・ナショナル・リクレーション・エリアGlen Canyon National Recreation Area、ディクシー国立森林公園Dixie National Forest/Red Canyon、ハッベル・トレーディング・ポスト国定史跡Hubbell Trading Post National Historic Site  

 相棒と私の長年の夢だった旅。行きたかったところ、見たかったものも、ほぼ達成。スピード違反未遂があったり、高速で車体トラブルにヒヤリとしたり。その他いろいろあったけど、人身事故、大きな事故、病気もなく終えることができたことがなにより。

 いい旅でした。

 唯一の気がかりは自損事故の処理、問題は一体いくら取られるのか。フロント・バンパー下のカバーのトラブルはどう申告するのがいいのか…。気になることはあるが、それは明日、レンタカー会社へ行かない限りどうしようもない。とりあえず、今日はうまいビールに、乾杯!です。



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