2013年10月14日月曜日

アメリカ西部の旅
2012年5月29日



イエローストーンYellow Stoneを目指し、ソルト・レイクSalt Lakeを経由、ユタ州Utahから一気にアイダホ州Idahoまで、この旅、最大の走行距離を記録した日。キロにして940キロ余り。
US191からI-70を西。157出口でUS191/6に入り北へ、プライスPriceの町を通過、スパニッシュ・フォークSpanish ForkでI-15 に合流、ソルト・レイクを目指す。久々の都市間フリーウェー。
途中、塩の道、グレート・ソルト・レイクGreat Salt Lakeを体験しに、I-80で西へ大迂回。49番インターチェンジ、塩の道の入口まで行ってUターン。

ソルト・レイクの町を横目に州境を越えてアイダホ・フォールIdho Falls。
朝から夕方まで、ガス給油と昼食、それに記念写真以外はほとんど走り詰め。



走行距離=585マイルmile
宿:アイダホ州Idaho Falls(Motel West $74.58)
給油: $25  Sodiers Summit=PriceSpanish Forkの中間付近= Tesoro   $30 Elwood=I15I80分岐点付近=Texaco
昼食: $7.95 MacDonald(Spring Fork)
夕食: $12.5Kitchen


  今日で10日目、旅の半分を終えることになる。
  今回のアメリカ西部ドライブ旅行、Grand CanyonMonument Valleyとユタ州の国立公園、いわゆるGrand Circle を巡る旅Yellow Stone を味わい尽くす、が大テーマ。アーチーズで旅の前半を終え、明日からはいよいよ後半の旅がイエロー・ストーンYellow Stoneから始まる。
  ところで、イエローストーンはかなり北にある。ワイオミング州の最北部にあり、モンタナ州に接している。モンタナ州の北はもうカナダ。アリゾナやカリフォルニアの南部からは合衆国を縦断する形になり、行きも帰りもアプローチが長い。ロングドライブは必然になる。それでも行きたい!Yellow Stone には気合が入っている。
  どういうわけか、相棒がアメリカというと「ここ」という感じで20年来、ずっと行きたがっていたデスティネーションである。実は数年前に一度チャンスがあったが、事情があってヨセミテYosemiteになった経緯もある。相棒にとってはやっと実現した長年の夢。
  今回はYellow Stoneと南に隣接するGrand Titon と合わせて国立公園内に4泊。もちろん、公園内の宿もイの一番で早々に終えた。そんなこんなで、本日はできる限りYellow Stoneに近づこう、ということだけで決まった目的地Idaho Fallsを目指すのである。
  朝8時15分(カリフォルニア時間7時15分)、ホテル発。US191を北へI-70で西。ここまではCapital ReefからMoabへやってきたときの逆コース。本日は少し手前、グリーンリバーGreen riverを渡って間もなく157番出入り口でI-70を離れUS191US6で北を目指す。

  青灰っぽい砂地の砂漠荒野をしばら進む。右手に並行して走る線路をゴトンゴトンゆっくり進む長い貨物列車を追い抜いて行く。そういえば鉄道線路は、Moabの町外れからもUS191に沿って続いていた。Moabの線路は支線のようだが、こちらの方は、後で地図で確かめると、ロッキーの山の中からI-70に沿ってコロラド州からやってきて、US191US6に沿い、Solt Lake方面へと続いている。これから並行したり、少し離れたりしながら鉄道線路はSdpanish Forkまで続く。



  Priceという町を過ぎて US6をしばらく行ったSodiers Summitという小さな集落にあったスタンドで給油。I-15に近づくにつれ、道路の両側の風景にも人手の気配が濃厚になってきてSpanish Forkまで来るとマクドナルドはじめファースト・フード店もゾロゾロ。

 カリフォルニア州を出てからマクドナルドの看板は2、3回見た覚えがあるが、お店を見るのはひょっとして初めてかも。今日のお昼はいつものサンドイッチはやめて、マクドナルドにしよう。久しぶりの町の空気。クォーター・パウンダー・チーズとコーラ大を2つずつ頼んで$7.95。 




  片道4車線もある都会のインターステート・ハイウエーはカリフォルニアを出て以来。ちょっとドキドキ、手が汗ばんでくる。I-15でソルト・レークSalt Lakeまで行き、ここで寄り道。

  ソルト・レーク(塩の湖)を体感しに、サンフランシスコSan Franciscoへと向かうI-80をソルト・レーク湖の南岸に沿って西へ進む。1時間ほど走りUターンしてきただけだが、真っ白な塩が道の両側に続く風景はちょっと面白かった。



 
 ソルト・レークあたりまで来ると、近くの山や平原の緑がさらに濃くなって、景色にも柔らかな濃淡が生まれてくる。はるか遠くの峰々の頂きあたりは白く輝いている。




  ソルト・レーク周辺のちょっとしたビル街(LAを出て以来初めてのビル街)、片道4車線のハイウエーで乗用車とトラックの事故に遭遇。田舎道ばかりを走っていた弛緩していた緊張感が急激に戻ってくる。

  大陸横断鉄道の開通で一躍交通の要衝になったOgden(よく知らなかったが、鉄道博物館があるくらい)をすぎると車窓からの景色はすっかり田園地帯。燃料計が半分を下回ったのでI-84との分岐点Tremontonの隣町、Elwoodの出口で降りて本日2度目の給油&トイレ休憩。ついでに、簡単に車の掃除。
  スタンドにはフロントガラスなど窓の汚れ取りには専用の洗剤とワイパー、ペーパータオルが必ずある。洗剤をつけたワイパーで窓を洗ってペーパータオルで拭うだけで結構キレイになる。ただし、車体の温度が高いときはすぐに水分が蒸発し洗剤がガラスにこびりついて、洗剤の跡が残ってしまう。これがなかなか取れず、意外にやっかいもの。車のボディー周りの汚れもペーパータオルに水を付けて簡単に落とすと、レンタカーでも気分がいい。アイダホ州との州境ももうすぐだ。

  ユタ州からアイダホ州入り。本日の目的地、アイダホ・フォールズIdho Fallsまで。まだまだ100マイル以上は軽くある。1時間半から2時間弱か。淡々と車を飛ばしていると、車窓からの景色の瞬間瞬間の変化は気が付かないが、しばらくたってふと気が付くと、畑の風景や、遠くの山並みに微妙な変化がある。それが1時間、2時間と積み重なってくると、確かで大きな変貌になっている。
  日本だと、関西から東京まで半日走っても、同じような樹木が生い茂る森と青々とした田畑、それに工場や住宅の団地群がとっかえひっかえ現れ、あまり劇的な変化はない。それがアメリカ西部だと、抜けるような青空が広がる砂漠の荒野から、針葉樹林の森まで、徐々に変化していく過程を身をもって体感できる。これもアメリカ旅行で味わった新鮮な経験の一つだ。
  スカイブルーの空は鉛色を含み、雲はどんよりと重みを増してくる。日が西に近づいているせいもあるのか日差しも柔らかい。窓から飛び込んでくる景色は、ますます緑を増し、遠くの山並みは雪をたっぷり頂いて心なしか寒そう。7時をだいぶ回ってやっとアイダホ州も懐深い、アイダホ・フォールズIdaho Fallsに到着。
  ハイウエーを降りたつと、ちょっとしたビルさえまばらな本当に静かな町。お目当てのモーテル・ウエストMotel Westも探すまでもなくI-15118番出口のすぐそば。

  窓口はちょっと倦怠感のただよう中年おばさんだったが、部屋に入ってびっくり。広さと言い、清潔感といい、なかなかの宿。ここまで泊まったホテルでは①グランド・キャニオンのYavapai Lodge、続いて②キャピタル・リーフのHaward Johnsonの2軒が断然光っていたが、そのクラスとあまりそん色ない感じ。それでいて値段はその6割から7割ほど。コスト・パフォーマンスでは断トツ!
  12時間あまりのロング・ドライブでさすがにクタクタ。ビールを飲みながらメールを打って、モーテルそばの「Kichen」へ夕食に。その時のメールはこんな具合でした。
本日はイエローストーンを目指し一日かけて北上、ソルトレイクシティー(冬季五輪でおなじみ)を通り過ぎ(ちょっと寄り道してソルト・レークも見学)、アイダホ州のアイダホ・フォールズまでやってきました。車にのることざっと10時間、600マイル=900キロでした。砂漠の景色から、雪をいただく高い峰の裾野に広がる牧草地、そして緑豊かな高原のアイダホ(ポテトで有名ですね)と、車を進めるにつれ、少しずつ変化した一日です。そんなわけで、本日は歩きはゼロ。美代子さんには休養日。そして8時前(現地時間=ロス時間7時前)についたホテルはこれで一泊6000円?と思うほど、これまでの旅行ではグランドキャンオンに次ぐいい部屋(値段は半分ですが)値段を合わせると最高、すっかりご機嫌です。明日はいよいよイエローストーン入り。さて、昨夜は結局、メキシカンの「マッチョ」という料理と、サーモンサラダにビールで大満腹の大満足、おいしかったです。本日はホテルのとなりでハンバーガーとポテト料理…の予定、出撃してきます。
  「Kichen」はすでに閉店準備中。それもレストランというよりファースト・フード店風。メニューもハンバーガー程度。「ハンバーガーはお昼ご飯。夜のハンバーガーはイヤ」と、相棒はブツブツ言っていたが、周辺をグルリ見回してもレストランらしき店もなし。ビールが入って少しいい気分、これで車を運転するわけにもいかず。強引に…。その様子、今度は相棒の日記の一部をご覧ください。




Motel West は一番良いかも、安くて良質。喜んだのもつかの間。隣接する「キッチン」で、今まであまりの量に食べきれず、2種類のお皿を取るようにしていたが(それで十分)本日はバーガー一皿とポテトを取る。店の人がバーガーは?と聞くのでTをさし、おのずとポテト(ポテト一個のみ)を私の前に置く。後一皿注文すると、ウエイトレス、笑って、そうでしょう???みたいな顔をする。
昼もバーガー、夕食もバーガーはないでしょう。カレーライスを食べたい気分!
朝食、昼食、どうでもよいが、夕食だけはゆっくり食べたい。
後日談、ベイクド・ポテト!が1回で通じなかった。おかしなことに、マクドナルドでもクオーター・パウンダーのクオーターが通じなかった。Tはこれまで、ペラペラ~と話をされても聞き取れていたのに、今回とマクドでは注文が通じなかったのはショックだったようだ。

  いずれにしても、期待していたアイダホ・ポテトのポテト料理はただの貧弱でちっぽけでぬるいベイクド・ポテト(はっきり言っておいしくない!)、パンに挟まっているのは薄いトマト&レタスにパサパサの薄っぺらなバーガーのみ。アメリカのレストランのようなところで食べるバーガーは、ポテトも野菜もたっぷりで、バーガーもドカンと大きいものだったが、これまで食べた最低のバーガー。今回の旅で夕食ワースト3に残る、たぶんアメリカ旅行の話の旅のたびに必ず語られるに違いない記念碑的夕食?(ちなみに、ワースト3の後の2つはモニュメント・バレーの車の中で食べた昼食の残り物で作ったサンドイッチと、これから向かうGrand Titon のカフェテリアで食べたメキシカンのチキン・ラップ。次点はグランド・キャニオンのカフェテラスの夕食かな)
  でも、明日はなんたってイエローストーンだ。


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