2012年5月23日
旅に出て3日目。モニュメントバレーへの道は昨夜の往復を含めて三度目、再びアリゾナ州に戻ってKayanta からUS160に。ここも昨日の朝西から東へと走った道。でも今日はその先でAZ98へ入りグレン・キャニオン国定公園Glen Canyon National Monumentへ。
ペイジPage手前、火力発電所付近がアンテロープ・キャニオンAntelope Canyon へのツアー申込所。道路北側がLower 南側がUpper。10時ごろ着き、すぐに出るアッパー・キャニオンのツアーに飛び乗った。
AZ98がUS89とぶつかるT字路で左折、ホースシュー・ベンドHorse Shoe Bend へちょこっと寄り道。US89でフーバーダムを渡り、パウエル湖 Lake Powell の船着場に立ち寄る。
再びUS89に戻ると、ユタ州に戻り、後はグランド・ステアケース・エスカランテGrand Staircase-Escalante National Monument 内を走ってカナブKanabの町。さらにもう少し北上しMount Carmel Junction でUS89にお別れ、ザイオン国立公園Zaion 方面のUT9へ。
公園内の山道を登り詰め、トンネルを抜けるとザイオンの谷。本日と翌日、2泊するスプリングデールSpringdaleの町は目の前だ。
走行距離=300マイル
宿:ユタ州Sprigdale( Terrace Brock Lodge 2泊で$192.32)
給油:2回($23.05=Bluff、$25.00=Kanab)
夕食:WiLDCAT WiLLiESで$76.78
買い物:Walkers25 Kanab(ビールなど) $20.22 landry machine$1.75
入場料:antelope canyon fee $72(駐車料、チップ含む)
バスタブの栓がないちょっといただけなかったモーテルだったが、「Kokopelli」のデザインはなかなかしゃれていた。Kokopelliはアメリカ・インディアンといわれたネイティブのうち、アリゾナ州北部を中心に住むホピ族のカチナ(神・精霊)で、豊穣の神(男神)。 笛を吹くことで豊作・子宝・幸運などをもたらす、とされる。ちょっとユーモラスなこの笛を吹く像は、その後も何回か各地のお土産屋などで見かけた人気者。
いま目指しているのはグランド・キャニオン北側、アリゾナ州とユタ州の州境に沿って展開するグレン・キャニオンGren Canyon National Recreation Area。グレン・キャニオン・ダムがコロラド川をせき止め、砂漠地帯に忽然と誕生した巨大パウエル湖周辺にある公園の一角にある、アンテロープ・キャニオンを訪ねるのが本日の最大のイベントだ。川の流れが削り取った岩と太陽の光が造り出す、幻想的な世界。Antelope Canyonの写真を見て、ぜひ本物を見てみたいと熱望していた、アメリカ西部の自然が造った絶品だ。
モニュメント・バレーからUS160を西、T字路で州道98へ右折する。面白みのない、荒れ果てた荒野。車を飛ばす。大きな工場のような火力発電所がポツンと荒野に現れると、目的地。発電所前の交差点の先の左手、中型トラックの荷台にシートを並べた車と雑多な乗用車が集まっていた。ここがアンテロープ・キャニオンAntelope Canyon行きツアーの駐車場らしい。
事前の調べでは、「アンテロープ・キャニオン」はupper canyon上流の谷とlower canyon下流の谷があり、ながめはそれほど変わりがないようなのだが、upper canyonの方が有名らしかった。このAZ98周辺には、lower canyon下流の谷とupper canyon上流の谷のツアーの拠点(Entrance Booth & Parking)がある。ツアーそのものはグレン・キャニオン一帯の拠点都市であるページPageから出るような案内になっていた。しかし、lower canyonは直接やってきても参加できるようだった。とりあえずPageの町へ行く途中にあるからちょっと寄ってみようとやってきた。
どこのツアーの駐車場かもよく分からず目についた駐車場に車を入れ、駐車料6ドル払って車を停めた。切符売り場兼ツアー用の4駆の中型トラック発着場らしきところへ行って様子を伺っていると、どうやら11時のツアーが出発間近で、次の12時のツアーの切符を買うのに何人かが並んでいるようだった。Upperかlowerかよく分からなかったが、いずれにしても、直接やってきて、正解だったみたいだ。ページまで行って、ツアーの車に乗ってここまでやってくるのはどう考えても時間の無駄。
切符売り場近くに車を乗り入れていた日本人グループが車の前輪を砂場に取られて身動きできなくなっているのを、待っている人たちが手を貸している様子を、手助けもせず呑気に見ていると、「2人空きがあるよ」と声。あわてて、手を上げたのは私一人。何で、みんな1時間も待つのだろうと思ったが、「急いで」とせかされ、事情がつかめずのんびりしている相棒を急き立てながらトラックを改造したような車の助手席に乗り込んだところで即、出発。料金は先払いで一人25ドルなり。
ガイド兼運転手が助手席や荷台に15~20人ほどを乗せて細かな砂だらけの川底とおぼしきところを上流に向かって走る。どうやら私たちはupper canyon に向かっているようだった。駐車場から出発したのは2台だけだったが、前後にも同じような車が何台か人間を満載して上流を目指している。車体のペインティングが違うから別会社のもの。どうやら、Pageの町から4輪の改造トラックに載せられて直通でやってくるツアー客のようだった。
川底はサラサラの砂地、4駆でないととても走れない。左右に砂地の盛り上がりが続く。地形から見て両岸の間に続く川底を走っているのだろ。砂煙を上げて猛スピードで走ると、砂だらけの川底に現れた10mほどの岩の壁に縦に裂け目が入った「洞窟」の前に到着。この間、10分あまり。岩の前には同じような中型改造トラックが10台ほど並んでいた。
運転していたネイティブの女性がガイド役になって、乗客を案内する仕組み。1台ごと十数人のグループが、一定の間隔で洞窟に入って行く。私たちもいよいよ岩の割れ目に足を踏み入れる。
すると、前のグループがぞろぞろ、岩の割れ目の向こうに消えていく。で、私たちのグループが入ると、割れ目の中にあるホール状の空洞はすぐいっぱいになり、ガイドの説明が始まった。想像以上のにぎわい。でも、そんなこともすぐに気にならなくなる。
運転していたネイティブの女性がガイド役になって、乗客を案内する仕組み。1台ごと十数人のグループが、一定の間隔で洞窟に入って行く。私たちもいよいよ岩の割れ目に足を踏み入れる。
すると、前のグループがぞろぞろ、岩の割れ目の向こうに消えていく。で、私たちのグループが入ると、割れ目の中にあるホール状の空洞はすぐいっぱいになり、ガイドの説明が始まった。想像以上のにぎわい。でも、そんなこともすぐに気にならなくなる。
いきなりなんともなまめかしい曲線の岩肌が、天井から差し込む微妙な太陽の光で白く輝く薄いオレンジ色から黒く沈んだオレンジ色まで、無段階のグラデーションで染まっている。大きなホールになっているような空間があれば、人一人がかがんでやっとと通れるような空間。その空間すべてに様々な角度から光が差し込み、光と曲線のファンタジーを作り出す。
ポイントごとに立ち止り、写真を撮り、ガイドの説明を聞きながら2、30分ほど川底の砂道を歩くと、もう一つの「洞窟」の出口が終点。この間、200m足らず。先は、再び砂地の川底が続いている。同じ道を逆戻り。
途中、来る時にはなかった一条のスポットライトが天空から差し込み、川底を柔らかく照らす光景に遭遇した。太陽が、洞窟の真上に差し掛かったわずかな時間だけ現れる現象だとか。チョット早めの出発だった私たちだが、幸運にも帰りで見ることができた。なるほど!そうだったのか…ここでやっと、先に待っていた人たちが早めの便に乗らなかった理由が分かった。このスポットライトを狙っていたのか。
「スポットライト」を眺めたり、のんびり歩いていたら、相棒が迎えにやってきた。「もうみんな待ってるよ」「え、そんな時間」あわてて戻ったら、まだ上手がいた。女性客の一人が「エミーがいない!」と叫ぶと男性が車を飛び下りて走っていき、女性を連れ「ソリー」と戻ってきた。
このあたり、雨がふることはめったにないが、ひとたび降り出すと鉄砲水となって雨水は砂漠の中のこの一筋の川筋に押し寄せる。トラックで走ってきた砂地は、雨が降ると一気に水があふれ、川となってコロラド川に注ぐことになる。
川がLake Powellに注ぐこの辺りではさらに水嵩を増し、勢いを増して、所々に横たわっていた柔らかな岩の層に襲い掛かり、岩を深く削り、くりぬくように流れ下っていく。その営みが営々と繰り返され、水の流れ下った後が滑らかな微妙な曲線に削り取られて出来たのがこのCanyon。周辺の支流にはまだ何か所か同じような幻想的な谷があるらしい。
天井から差し込む光と、滑らかにび微妙な曲線に削り取られた岩が一緒になって私たちの前に姿を現した、ファンタスティックな谷の想像以上の景色に、ただただ感動。
パウエル湖周辺のポイントはもう一つ、Lake Powellそのものの船での遊覧。しかし湖 を一日かけて遊覧し、世界最大の自然にできた橋Rainbow Bridge に立ち寄るツアーに参加しようと思うとPageの町に1泊する必要がある。湖から眺める、風や雨などで風化した岩が造る不思議な風景の世界に、ギリギリまで迷いに迷ったが、ここで1泊すると、この先、イエローストーンまでのどこかで1泊削ることになる。ザイオン国立公園やアーチーズ国立公園などと天秤にかけて最終的に断念した。この年齢で、こんな旅はもう一度はないと思っているが、万が一もう一度チャンスがあれば…と心残るポイントの一つ。
さて、Pageの町はパスし、町から2kmほど南に下ってhorseshoe bend へ。前日訪れたgooseneck と同じ、ほとんど360度、Ω状に川が湾曲しているポイントだ。パウエル湖を堰き止めるグレン・キャニオン・ダムの少し下流にある。コロラド川はここからグランド・キャニオンへと流れ下っていく。
湾曲した真ん中の突出部が馬のひずめのように見えることから名づけられた名所。ここも、一見なんともないように見える台地が、いきなり断崖となり、200mほど下をコロラド川が大きく湾曲しながら白いしぶきを立てて流れている。US89から少し入った駐車場から15分ほど砂地と岩を歩くと、手すりもなにもない、真下にコロラド川を見下ろす絶壁がビューポイント。ここは公園にもなっていないただの観光スポットだが、gooseneckより迫力満点。
コロラド川はダムで通過して対岸へ渡り、パウエル湖を見下ろすリクリエーションエリアへ。緑のない、照りつける太陽の光で白く輝く岩と砂だけに囲まれた、殺伐とした奇妙な光景が広がる湖を見下ろしながらサンドイッチの昼食。日差しが刺すようだ。暑い。サンドイッチを頬張っていると、大きなトカゲ(小さなガラパゴスリクイグアナのような)と目が合った。
Mt.Carmel Junctionで左折して州道UT9へ。いよいよザイオン国立公園Zion National Parkだ。UT9をしばらく走ると、がらり左右の景色が一変。赤や茶の岩の上に白っぽい岩をいただいた岩山に緑の樹木が豊かに彩を添える山岳地帯へと様相が変わる。岩山といっても車を止めてよく見ると日本の岩山とはかなり様子が違う。火山の岩というより、かなり固い白や赤茶色の地層がうねって盛り上がり、地層むき出しのまま山になっている。「チェッカー・ボード・メサ」は見物用の駐車場のあるそんな地層をあからさまにした名物の岩山の一つ。
道路が高度を上げるとますます緑は輝きを増し、長いザイオン=マウント・カーメル・トンネルで峠を越える。このトンネル、1920年代にブライス・キャニオン、グランド・キャニオンとザイオンを結ぶ路線として工事が始まり、1930年に完成したという、今も自然の岩をくり抜いたままの荒々しいトンネル。
私たちの車でやっと対面通行ができるほど。大型車が通行するときは、一方通行になるという変則ルールというのも面白い。
ポイントごとに立ち止り、写真を撮り、ガイドの説明を聞きながら2、30分ほど川底の砂道を歩くと、もう一つの「洞窟」の出口が終点。この間、200m足らず。先は、再び砂地の川底が続いている。同じ道を逆戻り。
途中、来る時にはなかった一条のスポットライトが天空から差し込み、川底を柔らかく照らす光景に遭遇した。太陽が、洞窟の真上に差し掛かったわずかな時間だけ現れる現象だとか。チョット早めの出発だった私たちだが、幸運にも帰りで見ることができた。なるほど!そうだったのか…ここでやっと、先に待っていた人たちが早めの便に乗らなかった理由が分かった。このスポットライトを狙っていたのか。
「スポットライト」を眺めたり、のんびり歩いていたら、相棒が迎えにやってきた。「もうみんな待ってるよ」「え、そんな時間」あわてて戻ったら、まだ上手がいた。女性客の一人が「エミーがいない!」と叫ぶと男性が車を飛び下りて走っていき、女性を連れ「ソリー」と戻ってきた。
このあたり、雨がふることはめったにないが、ひとたび降り出すと鉄砲水となって雨水は砂漠の中のこの一筋の川筋に押し寄せる。トラックで走ってきた砂地は、雨が降ると一気に水があふれ、川となってコロラド川に注ぐことになる。
川がLake Powellに注ぐこの辺りではさらに水嵩を増し、勢いを増して、所々に横たわっていた柔らかな岩の層に襲い掛かり、岩を深く削り、くりぬくように流れ下っていく。その営みが営々と繰り返され、水の流れ下った後が滑らかな微妙な曲線に削り取られて出来たのがこのCanyon。周辺の支流にはまだ何か所か同じような幻想的な谷があるらしい。
天井から差し込む光と、滑らかにび微妙な曲線に削り取られた岩が一緒になって私たちの前に姿を現した、ファンタスティックな谷の想像以上の景色に、ただただ感動。
パウエル湖周辺のポイントはもう一つ、Lake Powellそのものの船での遊覧。しかし湖 を一日かけて遊覧し、世界最大の自然にできた橋Rainbow Bridge に立ち寄るツアーに参加しようと思うとPageの町に1泊する必要がある。湖から眺める、風や雨などで風化した岩が造る不思議な風景の世界に、ギリギリまで迷いに迷ったが、ここで1泊すると、この先、イエローストーンまでのどこかで1泊削ることになる。ザイオン国立公園やアーチーズ国立公園などと天秤にかけて最終的に断念した。この年齢で、こんな旅はもう一度はないと思っているが、万が一もう一度チャンスがあれば…と心残るポイントの一つ。
さて、Pageの町はパスし、町から2kmほど南に下ってhorseshoe bend へ。前日訪れたgooseneck と同じ、ほとんど360度、Ω状に川が湾曲しているポイントだ。パウエル湖を堰き止めるグレン・キャニオン・ダムの少し下流にある。コロラド川はここからグランド・キャニオンへと流れ下っていく。
湾曲した真ん中の突出部が馬のひずめのように見えることから名づけられた名所。ここも、一見なんともないように見える台地が、いきなり断崖となり、200mほど下をコロラド川が大きく湾曲しながら白いしぶきを立てて流れている。US89から少し入った駐車場から15分ほど砂地と岩を歩くと、手すりもなにもない、真下にコロラド川を見下ろす絶壁がビューポイント。ここは公園にもなっていないただの観光スポットだが、gooseneckより迫力満点。
コロラド川はダムで通過して対岸へ渡り、パウエル湖を見下ろすリクリエーションエリアへ。緑のない、照りつける太陽の光で白く輝く岩と砂だけに囲まれた、殺伐とした奇妙な光景が広がる湖を見下ろしながらサンドイッチの昼食。日差しが刺すようだ。暑い。サンドイッチを頬張っていると、大きなトカゲ(小さなガラパゴスリクイグアナのような)と目が合った。
ボートが係留されているワーフまで行くと近くの水泳場もあったが、さえぎるもののない道を15分ほど歩くらしい。こちらも躊躇なく断念。この日差しの中、30分も歩くと干物になっちゃうと、相棒は最初からピクリともしない。
「さあ行くぞ!」の気迫より、「ま、いいか」の心境。そろそろアドレナリンが切れ、体が少しノーンビリしなさい、と言ってるみたい。いさぎよくUS89を本日の宿泊地、ザイオン国立公園のゲートウェー町Sprigdaleへ向かうことにする。
このUS89は、パウエル湖とザイオン国立公園を結ぶ最短コース、最後の秘境と言われているグランド・ステアケース・エスカレンテGrand Staircase-Escalante National Monumentの南側を東西に貫いている。Lake PowellとKanabの中間地点付近には、「The Wave」という1日限定20人とかだけが入れるスポットがある。何か月前の事前申し込みか、前日の抽選で入れるというすごいところがあるらしいという情報をwebで見つけたが、写真を見るだけでパス。確かにすごい景色だけど、GPSを持って岩また岩の道なき道を歩く以外にない、ぼやぼやしてると無事に帰還できないかも、というようなハードな所らしい。年寄りに無謀は禁物。
Kanabの町で本日2度目の給油、ついでにスタンドのスーパーで買い物。Kanabの町近くに広がるピンクの砂漠、ピンク・デザート・ステート・パークも調べておいたが一気にUS89をspringdale目指して走り抜ける。
道路が高度を上げるとますます緑は輝きを増し、長いザイオン=マウント・カーメル・トンネルで峠を越える。このトンネル、1920年代にブライス・キャニオン、グランド・キャニオンとザイオンを結ぶ路線として工事が始まり、1930年に完成したという、今も自然の岩をくり抜いたままの荒々しいトンネル。
私たちの車でやっと対面通行ができるほど。大型車が通行するときは、一方通行になるという変則ルールというのも面白い。
$15を払ってトンネルの闇を抜けるとザイオンZion(イスラエルでいうところのエルサレム地方の歴史的な地名、シオンの英語読み。古代ヘブライ語で避難所又は聖域を意味する)の緑の谷と、その奥の峰々が眼下に広がる絶景が待ち構えていた。少し下がったビューポイントでとりあえず車を停めて、「約束の地」の絶景にひたる。
道はその高みから右へ行ったり左へ、180度の急カーブを繰り返し、方向を変え、そのたびに少しずつ景色を変えながら谷を下っていく。Zion National Parkの公園入口、インフォメーション・センターの建物や広い駐車場を過ぎ、そのまま直進すると今日と明日の2泊するspringdale の町。
山がすぐ目の前まで迫る、道路に沿って、小さなホテルやレストラン、土産物やなどが点々と並ぶ、こじゃれた高原の町。ちょっといい感じ。公園めぐりは明日朝からたっぷり一日、今日は早めにホテル入り。
さて、ホテル。本日はバスルームがどうのというレベルをはるかに超えた、びっくり仰天のすごい部屋だった。広さはまずまず、バスタブもあり、冷蔵庫も電子レンジ(使わないけど)もある。今日はいいじゃない…とベッドに腰掛けると…。決定的なことが一つ。何と部屋全体が傾いているのだ!
最初、何気なく横になると、どうも変な感じ。かかっている絵の具合がおかしいのだ。ベッドが傾いてる?ベッドの足元を調べて見ると、何と脚の部分にレンガが敷かれている。レンガのせいで高さのバランスが取れてないのかと思って、レンガを動かし床からの高さを調整し、架かっている絵が真っ直ぐになるようにして…おや?!今度はベッドが傾いている!?これは変だゾ。オオッ、こ、これはひょっとして部屋全体が傾いている!!
どうやら入口側が少し下がり、部屋の奥が少し上がっているらしい。こらは私たちの部屋だけでなく、この2階建の棟全部が傾いているかもしれない。こんなホテルなのに、部屋の前の駐車場は満杯。ということは満室状態か。
わずかな傾きなので、ベッドを元の高さに調整したが、それにしてもなんてモーテルなんだ。
モーテルのすぐ近くに、コインランドリー、レストラン、スーパーがあったのは大助かり。このSpringdaleの町と公園を結ぶシャトルバスの乗り場も目の前。傾いてさえいなければ文句なしだったんだけど。ま、いろんなことがあるもんです。
夕食は、近くにあったお土産屋さんと併設の「WiLDCAT WiLLiES」というレストランに入った。マッシュポテトにステーキ。グレービーソースがたっぷりかかった、いかにもアメリカン。中ジョッキ(大ジョッキ?という大きさ)各2人前とサラダ、チップ込みで75ドル。
旅に出て、初めてゆったり食事らしい食事だった気がするほど、たっぷりいただいた。味は並みの上、胃袋は大満足。相棒は食事の時間を利用して3軒ほど向こう隣りにあったコインランドリー(1ドル75セント)に洗濯物を放り込んでおいて、旅に出て初めての洗濯も完了して超満足そうだったし。
このレストランでは、私とちと同じようにレンタカーで国立公園を回っている日本人のご夫婦と隣り合わせのテーブルになった。すでにグランドサークルを中心に2週間ほど回られて、後はラスベガスに2、3泊、デスバレーからロス方面へ向かう予定とか。旅慣れたご様子で、情報を求められたが、こちらはまだ3日目、よちよち歩きのひよっ子。提供できる情報どころか、よくぞここまで大過なくやってこれて、びっくりの二人。クーラーボックスにビールなど入れているので、ホテルへ飲みにいらっしゃいとお誘いを受けたが、くたびれているのでお断りした。
食事と言い、洗濯といい、なんだかホッとした一日。
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